日本相撲協会審判部は9日、東京・両国国技館内で大相撲初場所(10日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

通常、場所前の取組編成会議は初日2日前に行われるが、協会員約900人を対象に8日、新型コロナウイルスのPCR検査を実施。その結果が判明するのを待ったため、9日に延期して開かれた。

そのPCR検査で、感染者や濃厚接触者が大量に判明し休場となったため、十両以上の取組数は大幅に縮減された。本来なら21番ある幕内は18番に、14番ある十両は9番となった。コロナ関連以外での関取衆の休場は、持病の腰痛など体調万全で臨めず3月の春場所で進退をかけることになった横綱鶴竜(35=陸奥)だけ。東の横綱白鵬(35=宮城野)は新型コロナウイルス感染のため、3場所連続で初日から両横綱が休場する事態となった。

両横綱不在で出場する力士の中で番付上、最高位となる大関の中で、注目されるのが貴景勝(24=常盤山)。先場所、大関初優勝となる2度目の優勝を成し遂げ、今場所は綱とりがかかる。初日は小結御嶽海(28=出羽海)との好カードが組まれた。ともに、かど番となる正代(29=時津風)は東前頭筆頭の北勝富士(28=八角)、朝乃山(26=高砂)は西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)と対戦する。

十両以上の休場者は両横綱の他に、幕内では若隆景、千代の国、千代大龍、千代翔馬、魁聖の計7人。十両は石浦、千代丸、千代ノ皇、炎鵬、旭秀鵬、若元春、千代鳳、旭大星、千代の海の9人。初日の幕内取組は以下の通り(左が東)。

佐田の海-大奄美

明瀬山 -琴ノ若 

豊昇龍 -豊  山

天空海 -翠富士 

逸ノ城 -照  強

琴恵光 -碧  山

志摩ノ海-妙義龍 

徳勝龍 -霧馬山 

翔 猿 -輝   

竜  電-明  生

遠  藤-隠岐の海

栃ノ心 -玉  鷲

高  安-阿武咲 

宝富士 -隆の勝 

照ノ富士-豊昇龍 

朝乃山 -大栄翔 

北勝富士-正  代

貴景勝 -御嶽海