場所前に、新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者が出たことで、大量の休場者を出しながら、何とか無事に場所を完走した。協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は、医療従事者や協会員、来場者に感謝の意を示した。

協会あいさつでも、来場者へ「力士は今場所も、皆さまの心のこもった拍手による応援を直に感じ、立派に土俵を務めてくれました」などと述べていた同理事長。報道陣も電話取材に応じ「お客さんに協力してもらったからこそ15日間、無事やってこれた。本当に感謝しています。力士も行司も呼出も床山も、そして親方衆も、その家族もよく頑張ってくれてはじめて15日間できた」と協会員をねぎらった。さらに「お客さま第一。そして医療従事者に感謝です。協力がなければ出来なかった」と謝意を示し、今後についても「大相撲だけが苦しいわけではなく世の中がそう。ルールに従ってみんなでやっていかないと」と難局を乗り越える覚悟を示した。