元十両の千代嵐(32=九重、本名・渡辺慶喜)が20日、日本相撲協会に引退届を提出し、これを受理された。一昨年5月の夏場所以来の十両復帰を目指していたが、今場所は西幕下16枚目で臨み、7日目の4番相撲も敗れ4戦全敗。取組後に引退届を提出した。

千葉県木更津市出身の千代嵐は、07年3月の春場所で本名の「渡辺慶喜」で初土俵。翌08年夏場所から「千代嵐慶喜」のしこ名で土俵を務めた。09年名古屋場所で初めて幕下入り。11年9月の秋場所で念願の関取の座を射止める、新十両昇進を果たした。その後は幕下陥落も、13年夏場所で再十両を果たした。再びケガで幕下→三段目と番付を落としたが、22年初場所で十両復帰を果たしていた(十両在位は6場所)。