昨日深夜、東京・池袋周辺を電動自転車で“繁華街パトロール”していたら、某所にある自販機側面に、なぞの張り紙を発見。白い紙に、しっかりした筆致の太字で
雪栄さん、戻って来て。
2020年1月
とだけ書かれていた。
少し前、この「雪栄さん」張り紙が池袋や新宿で複数目撃され話題になっているのをツイッターで見てちょっと気になったことを、「実物」を見てすぐ、「ああ、これのことだったか」と思い出した。
ちなみにここは、マンションが並ぶエリアではあるが、すぐ近くにはラブホテル街があり、少し歩けば繁華街という場所。ほかにも張られているかどうか調べるため、そのまま自転車で池袋界隈のパトロールを続け、異様な目付きで街中の「張り紙探査」作業を開始すると、約20分後、そこから500メートルくらい離れた別の自販機にも
雪栄さん、戻って来て。
なる同様の紙が張られていたのを見つけた。
筆跡などはほぼ同じかと思われたが、ただし、こちらの張り紙には「2020年1月」という記述がなく、別バージョン。「雪栄さん」張り紙は少なくとも2パターンあることが推察された。
ここも繁華街のメインストリートから少し入った路地で、数は少ないものの付近にラブホテルが数軒あるような場所だ(※ラブホテルと張り紙の関係性はもちろん不明)。
ところでいったい、だれがいつ、何の目的で、パターンを変えてまで、この紙を池袋などに複数枚張っているのか。
連絡がつかなくなった「雪栄さん」という人物に対し、知人が本気で呼び掛けているのか。ツイッターなどで2次的に話題になることを想定して、あえて変わった方法で訴えているのか。対象者は池袋や新宿に関係する人なのか。単なるネタ的な行為なのか。この張り紙で言っている「雪栄さん」は実在するのか。張り紙そのものが何らかの“暗号”あるいは“メッセージ”なのか。
いろいろと気になるところだが、日ごろ歌舞伎町などで入念にネタ探しのための“繁華街パトロール”をしているはずにもかかわらず、新宿エリアではいまだにこの「雪栄さん」張り紙を発見できていないことに、自身の“街ネタ取材力”の低下を痛感しつつ、本稿を終わりにしたい。
【文化社会部・Hデスク】