チャーリー・シーン(51)にHIV感染の危険にさらされたとして、元恋人が訴えていることがわかった。

 米ハリウッド業界誌バラエティによると、22日、ロサンゼルスの裁判所に提出された訴状には、シーンの名前も本人の名前も明かされていないが、被告は2011年にHIVの陽性であることを知り、2015年および2016年にテレビのインタビューでそのことについて語ったと記されているという。

 シーンは2015年にも、HIVに感染していることを知らせず、避妊具なしで性行為に及んだ上、身体的および精神的に虐待したとして、別の元恋人に訴えられている。同訴訟は仲裁裁判に持ち込まれた。

 新たな訴状によると、シーンと女性は2015年9月から性的関係を持っていたが、シーンがHIVなどの性感染症はまったくないと保証したため、同年10月、避妊具なしの性行為に至ったという。

 シーンは行為後にHIVに感染していることを明かした上、感染防止のための薬を女性に与えた。憤慨し、警戒した女性は翌日、病院で緊急治療を受けたが、数週間にわたり抗レトロウイルス薬を飲むよう指示を受けたという。シーンの弁護士は取材に応じていないようだ。

 シーンは昨年12月、FDA(米食品医薬品局)による革命的な新薬PRO-140の臨床実験に参加した結果、もはやウイルスは血液中に検知されていないことを英デイリー・メール紙に告白。その後の経過も良好なようで、「ほとんど毎日、最高に調子がいい」と語っていた。(ニューヨーク=鹿目直子)