妻小林麻央さん(享年34)を乳がんで亡くした歌舞伎俳優市川海老蔵(39)は24日、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーンで開催中の自主公演「ABKAI2017」の昼夜2公演に出演した。ブログには麻央さんの気持ちを引き継ぐこと、父親としての決意をつづった。

 22日に麻央さんが亡くなり、23日に会見した海老蔵。24日は「かなしさ、さみしさがより現実的になっていく朝です」と書き、1日が始まった。しかし長女麗禾(れいか)ちゃん(5)長男勸玄(かんげん)くん(4)が明るく振る舞う様子を見て「今日からパパ ママやります。2人はお母さんがいません。これから2人には大きな心の戦いが待っています。2人の笑顔で救われていますが、私は2人に恩を何十倍にもしてかえします。力不足ですが、まおの行いたかったことをしていきます。まおと私は共に生きます」と記した。

 劇場には、麗禾ちゃん、勸玄くんも一緒に来た。夜の部には麗禾ちゃんが出演し温かい拍手を受けた。その後、勸玄くんと「七月大歌舞伎」(7月3~27日、東京・歌舞伎座)に向け稽古を行い、海老蔵は「少し酷かもしれませんが、役者になる以上はそれが道」と厳しさも見せた。

 一方、麻央さんのブログ「KOKORO.」には、死去が報じられた直後から「あなたの勇気、決して忘れません」「これからも麻央ちゃんはみんなの胸で生き続けるよ」との書き込みが相次いだ。