秋元康氏(59)が新たにプロデュースを手掛ける「劇団$4・50(4ドル50セント)」旗揚げ会見が23日、都内で行われた。AKB48グループや坂道シリーズの総合プロデューサーを務める同氏と、エイベックス・グループ・ホールディングスCEO松浦勝人氏が共同で立ち上げた新劇団プロジェクト。AKB48も当初は劇団を作るプランからスタートするなど演劇に対する情熱もある秋元氏は「自分の原点に戻ったということ。音楽とともに、どこか懐かしい、泥くさくて汗にまみれたことができたら」とコンセプトを明かした。

 5000人以上が応募したオーディションで、ほぼ演技経験のない31人(女性21人、男性10人)が選ばれた。最年長で現役の植木職人という、うえきやさとし(27)は「熱をなくさず、どんどん上にいきたい」。元AKB48の13期研究生だった長谷川晴奈(20)は「皆との絆を深めて、日本一の劇団を目指して頑張ります」と意気込んだ。 劇団員の女性8人でボーカルダンスユニットも結成し、この日センターを務めた現役高校生の国森桜(18)は「経験を積み重ね、人気な人になりたいです」と話した。

 プレ公演を11月3日から3日間、東京・青山スパイラルホールで行い、旗揚げ公演を来年2月に東京・紀伊国屋ホールで行う。秋元氏は「紀伊国屋ホールは演劇の聖地。恥ずかしいものは出せない」と気を引き締めていた。【大友陽平】