俳優市原隼人(30)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「明日の君がもっと好き」(20日スタート、土曜午後11時5分)の制作発表が18日、都内で行われた。市原演じる造園デザイナーを始めとする恋愛に興味を持てない男女が想定外の恋に落ちていく姿を描く群像劇。

 市原は「ある意味、社会派のドラマ。『言葉が下手で』というセリフがあるんですが、僕にピッタリ(笑い)。バイクと写真が好きな設定なんですが、僕と同じ。自分の愛車のカワサキZ1を提供して、劇中でも乗っています。好きなことができる現場なので、すごくうれしいです」。

 仕事のできる美人社長秘書役の伊藤歩(37)とは、市原の俳優デビュー作となった01年映画「リリイ・シュシュのすべて」で出会い、06年映画「チェケラッチヨ!!」以来の共演。市原は「13歳の時、17年前に初めてお会いした。自分の価値観を持って、繊細で凜(りん)として、今も変わらない。背中を追いかけてきて、成長した自分を見せたいと思う。緊張と緩和をいただける方です」。伊藤は「初めて会った時に、その目の輝きで天使が降りてきたかと思った。穏やかで、現場で真摯(しんし)に向き合って、優しさと純粋さと男らしさを備えている。心がほれました。とっても頼りになる存在になったと思います」と話した。

 家出少年だった主人公を引き取り、仕事を教え込む造園会社社長役の柳葉敏郎(57)は「市原隼人はかっこいい。つぶらな瞳の優しいまなざしに見つめられると、男が男にほれるというのは、こういうことなのかと思ってます。隼人君に出会えたのは運命の出会い。時間を大切に過ごしたい」と話した。

 恋愛に興味を持てない造園デザイナーの松尾亮(市原)が主人公。休みの日にはバイクに乗って出掛け、趣味のカメラで草花や虫を取って自由な時間をすごしている。家出少年だった松尾に仕事を教えて一人前にした造園会社「丹野園」社長の丹野文彦(柳葉敏郎=57)は、松尾に1人娘の香(森川葵=22)と結婚して跡を継いでほしいと思っている。だが、香は自身のセクシャリティーに悩み、昼は工事現場で男っぽく、夜はフェミニンな装いでガールズバーで働いている。ある日、松尾は美人の社長秘書・里川茜(伊藤歩=37)と出会う。歩は10歳も下の妹に恋人を略奪婚され、結婚をあきらめていたが…。

 他に白洲迅(25)渡辺大(33)志田未来(24)三田佳子(76)が出席した。脚本はNHKテレビ小説「君の名は」、日本テレビ系「外科医・有森冴子」の井沢満氏。演出は「あいの結婚相談所」の竹園元氏ら。