「第21回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」で、嵐の松本潤(34)がTBS系「99・9-刑事専門弁護士-SEASON2」で主演男優賞を獲得した。シリーズ2作とも高視聴率を記録し、演じた弁護士深山大翔(みやま・ひろと)は新たな代名詞になった。

 トロフィーを受け取ると、目を大きく開いて驚き、笑った。「ドラマが終わって1カ月くらいしてから、まさかこんなサプライズがあるとは。僕というか、共演者やスタッフの方々があっての賞ですよね。うれしいです」と謙虚に喜んだ。

 ドラマグランプリは07年にTBS系「花より男子2」で助演男優賞に輝いて以来。同作で演じた道明寺司は当時大きな話題となった。「99・9」での深山も、型破りな言動や行動、よく耳を触る癖、連発するおやじギャグなど、一風変わった個性でインパクトを残し、幅広い層から親しまれた。街中でロケしていると、主婦から「うちの子がご飯を食べるたびに、『いただきマングース』って言ってますよ」などと言われたという。「かなり反響を感じています」と喜んだ。

 俳優によっては、演じたキャラクターの「色」が自分につきすぎることを懸念する場合もある。だが、松本は「光栄です。今でも道明寺のことを言っていただけたりしますし。『道明寺やってた人』『深山やってた人』と認知していただけるのは、『この人は何やっているの?』って言われるより100倍うれしいし、ありがたいですよ」と感謝する。

 16年のシーズン1から2年足らずでの放送となったシーズン2は、全話平均視聴率17・4%、最終回はシーズン通して最高となる21・0%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。続編については「こればかりは自分が何か言うことではないので」と話すが、次シーズン放送も期待される。「深山という役を認知してもらって、作品を楽しんでいただくのが一番ですから」。個性的な新キャラクターを携え、「松本潤」がさらに大きくなる。【横山慧】