ユニット「みちのく娘!」を結成した演歌歌手工藤あやの(24)津吹みゆ(22)羽山みずき(26)が26日、横浜・日野公演墓地に眠る美空ひばりさんの墓前に、ひばりさんの名曲を歌い継ぐ報告を行った。

 工藤と羽山が山形、津吹が福島と、同じ東北出身という縁で仲の良かった3人は、イベントなどを一緒にする機会が多かった。昨年から「東北っ娘 3人娘」として、ソロ活動と平行をしながら3人での稼働をスタート。今年5月放送のNHKBSプレミアム「新・BS日本のうた」で、美空ひばりさんの「お祭りマンボ」を歌唱したところ、放送翌日から3人のレコード会社に「CDは出さないの?」などの問い合わせが殺到したという。

 これを機に、ユニット名を「みちのく娘!」として、本格的な活動をしていくことが決定。11月にはCDデビューもする。

 3人が踊りの指導を受けている花柳流の師匠が、ひばりさんの「姉妹弟子」という関係もあり、今後、ひばりさんの名曲を歌い継ぐ思いを伝えようと、この日に墓前報告をした。

 工藤は「ひばりさんの歌を聞いて育ってきた」と話し、津吹も「大きな時代を作ってきた偉大な方です」とひばりさんの功績をたたえた。羽山は「どんどん、ひばりさんの名曲に挑戦していきたい」と意欲を語った。

 ひばりさんの息子・加藤和也さんも「素朴さ、一生懸命さの伝わる『みちのく娘!』さんに、若き母の曲を歌ってもらえるのは非常に楽しい」とエールを送ってる。

 最後は3人で「めんこがってけろ」(東北弁で「かわいがってね」)と声をそろえてアピールをした。