乃木坂46が8日、東京・神宮球場と秩父宮ラグビー場で、「シンクロニシティライブ」と銘打った2会場同時開催コンサートを行った。両会場の間に、この日のために通路を特設し、メンバー40人が神宮の夜を駆け回った。

 冒頭のトークの最中、神宮のステージモニターに、秩父宮ラグビー場の様子が中継で流された。秩父宮にいたキャプテン桜井玲香(24)は「中継していたら、私たちも神宮に行きたくなっちゃいました!」と話した。すると、神宮の中田花奈(23)も「私たちも、秩父宮に行きたくなっちゃいました!」と呼応した。桜井が「チェンジ、しちゃう?」と言うと、両会場のファンは大盛り上がり。「走れ!Bicycle」を歌いながら、会場を行き交った。自転車に乗った白石麻衣(25)らが神宮に登場すると、ファンは大興奮だった。

 神宮球場、秩父宮ラグビー場の両会場はほぼ隣接しているが、普段は直接行き来する道がない。今回のライブのために、会場の間にあるテニスコートの脇を横切る通路を特設したという。メンバーたちは会場間約200メートルの道を何度も行き交った。全メンバーが両会場を2往復、白石ら一部のメンバーは3往復したという。

 白石は、ダブルアンコールの「ガールズルール」が両会場同時に始まった時点では神宮球場にいたが、曲の途中で「隣の会場に行ってきます!」と宣言。急いで走りだし、曲の後半で秩父宮に到着した。ステージに登場すると、秩父宮のファンは大喜びだった。2会場を縦横無尽に駆け回り、6万人のファンを魅了し続けた。【川田和博】