16日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」(木曜午後8時)の第5話の平均視聴率が10・7%(関東地区)だったことが17日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 遺留品を手掛かりに事件を捜査する「京都府警特別対策室(特対)」を活躍を描く人気シリーズの第5弾。マイペースな刑事、糸村聡を演じる上川隆也(53)のほか、前作に引き続き栗山千明(33)永井大(40)甲本雅裕(53)戸田恵子(60)らが出演。今シーズンから梶原善(52)が新メンバーに加わった。

 第5話のゲストは小野武彦、西原亜希ほか。

 海外の映画賞にノミネートされる旬の衣装デザイナー、井波幸俊がアトリエで死体となって見つかる。第一発見者はアシスタントの里中浩平で、井波は死の直前まで映画の美術監督、山野辺達仁(小野)と作品の方向性をめぐって言い争っていたと証言する。

 臨場した糸村聡(上川)はアトリエの物影から金属製のヤスリを発見する。それは山野辺が刃物店に依頼して作らせた、特注品の爪ヤスリだった。山野辺を問い詰めたところあっさり犯行を認め、自供を始める。しかし、大部屋俳優の父を持ち、幼い頃から撮影所に出入りしていた佐倉路花(戸田)は旧知の間柄である山野辺の犯行を信じることができない。

 そんな中、糸村は爪ヤスリから検出された成分に疑問を抱く。山野辺は爪ヤスリで何を磨いていたのか。さらに、遺体の解剖鑑定書から意外な事実が浮上し、糸村は切なすぎる真相にたどり着く。

 会見で、特別対策室のシーンに緊張すると明かしていた栗山。「みなさんと情報のやりとりをするシーンがあるんですけど、すごい緊張するんです」。上川から「写真出す時、こんなに震えてたもんね」とアクション付きで再現されると、照れ笑いを浮かべていた。