ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(86)が6日、新グループ「2020(トゥウェンティートゥウェンティー=仮名)」の結成を明かした。この日、東京・日生劇場で行われたA.B.C-Zの主演舞台「ジャニーズ伝説 2018」(今日7日から29日まで)のゲネプロ前に取材に応じた。ジャニーズ歴代で最多メンバー数のグループになる見込みだ。

ジャニー氏は「昨日、思いついたんですよ。それで、すぐ彼たちを呼んだんです」と明かした。もともと出演予定がなかったジャニーズ Jr. を急きょ呼び寄せ、稽古をつけた。「今は足りませんが、すぐ20人にします。そして、来年頭にはもう20人。40人で『2020』です。もともと、2020年のオリンピックに向けて、グループを作ろうとしていたんですよ」。

13年9月にミュージカル「ジャニーズ2020(トニトニ)ワールド」制作発表で明かしていた、東京五輪に向けての新グループ結成の構想が、ついに現実となる。

「2020」のメンバーは今後増減していくとみられるが、現時点で候補となったのは、ベネズエラ人の父を持つ村上真都ラウール(15)らジャニーズ Jr. のメンバー9人。現在はユニット「少年忍者」に所属している。劇中では、日本に憧れる米国人の少年たちを演じ、カバー曲「ABC」を歌いながらバトントワリングとタップダンスを披露。時折初々しさを見せながらも、たった1日だけの稽古とは思えぬ堂々としたパフォーマンスで盛り上げた。

ジャニー氏の「日本の魅力を世界に伝えたい」という思いが、グループ結成の原動力となった。「2020年、外国からもたくさんの方が来られる。その時に彼たち40人が、いろんな劇場でパフォーマンスして、日本のすごさをお見せできたら楽しいですよね。今の子たちなら、できる。今年中に、(魅力が)爆発しますよ」と目を輝かせた。

ジャニー氏が作・構成・演出を手がける「ジャニーズ伝説」では、初代ジャニーズの4人が米国に武者修行した様子が実話を元に描かれている。「最初は4人で精いっぱいだった。でも世の中は進んだ。今はすごい才能がいっぱいいる。それを生かして、世界を作っていきたい」。関係者やスタッフもみな驚いた40人組グループ結成。ジャニーズの歴史がまた1つ動く。【横山慧】