山下智久(33)が9日、約2年ぶりの全国ツアー最終公演を横浜アリーナで行い、愛称「山P」の名付け親の滝沢秀明(36)の芸能活動引退について語った。「滝沢君がプロデュースに回ることに違和感はないです。少年時代から『ずっとオレは裏方をやりたい』と言っていました」と明かし、滝沢が9月に裏方専念を発表後、食事にも行ったが「いつもと全然変わらなかった」と振り返った。

山下は滝沢に憧れ、ジャニーズ事務所に入所。デビュー前のジャニーズJr時代、滝沢と横浜アリーナのステージにも立った。当時、滝沢に“後継者”として目をかけられたという。滝沢はJr初代リーダーで、山下は2代目。山下が遠慮気味にステージ後方に立っていると、滝沢に「もっと前に出ろ!」と指導されることもあった。

山下は滝沢を「人生の先輩」とし「仕事への向き合い方など、背中で感じているものはある」と、尊敬の念を抱く。一方、滝沢の公演プロデュースを受ける可能性は「自分でやります。先輩に頼っていられないです」と、プロ根性ものぞかせた。

滝沢の最後の表舞台となる大みそかのジャニーズカウントダウン公演には、山下も出演する。「ありがとうという気持ちで、一緒に楽しみながら、送り出すことができたら」。

先月末に発表した4年ぶりのオリジナルアルバム「UNLEASHED」を引っ提げてのツアーは、計33公演で約13万人を動員。アンコールでは、約1万5000人から山Pコールが起きた。山下は「このあだ名が浸透するとは思わなかった。滝沢君からの最高のギフトを大切にしていきたいと思います」と感謝した。【近藤由美子】