300万円で製作されたインディーズ映画ながら、全国350館超の映画館で拡大公開と大ヒットした「カメラを止めるな!」初のスピンオフドラマとして、3月2日午後10時からインターネットテレビ局AbemaTVで放送される「カメラを止めるな! スピンオフ ハリウッド大作戦!」のキービジュアルとあらすじが18日、明らかになり、予告動画が公開された。

ビジュアルは、主演の濱津隆之演じる監督の日暮隆之が棺おけに入っていたり、秋山ゆずき演じる松本逢花が金髪ウエートレスになっていたり、真魚演じる隆之の娘・真央がカチンコを手に殺気だった顔をする背後に、外国人の姿が見えるなど意味深なものとなっている。細井学が演じた細田学、市原洋が演じた山ノ内洋らが劇中でなってしまったゾンビも健在で“ハリウッド版・ノンストップ・ゾンビサバイバル!”を撮ったやつらの話として楽しみな映像となっている。

物語は、「カメ止め」本編で描かれた、あの悪夢から、半年後を描く。劇中のゾンビサバイバル映画で千夏を演じた逢花は、米ハリウッド地区のレストランでウエートレスをしている姿が描かれる。逢花は、あれ以来声が出なくなってしまい、髪を金髪に染め“ホリー”と名乗って新しい人生を歩もうとしていた。そんなハリウッドで、またしても本物のゾンビが襲いかかる!″ハリウッド版・ノンストップ・ゾンビサバイバル″を撮ったヤツらを描く。

作品が日本アカデミー賞で話題賞を受賞し、優秀賞にノミネートされる中、自らも優秀主演男優賞にノミネートされた濱津は「また例によって内容は言えないのですが、ハリウッドですからね、そっから何となく想像していただいて、なるほどこれがハリウッドかと、思っていただけるんじゃないでしょうか。え~、お楽しみに!」と笑った。

秋山は「みんなすげーなって思ってもらえるようにハリウッドで頑張ります」と抱負を語り「よろしくでーす」と、劇中の決めぜりふで締めた。

真魚は「またみんなと撮影できて、アイデアを出し合ったりできて楽しいです! スピンオフでみんな前のキャラよりも濃くなっていて、撮影を見ていてもそれが…すごく面白いです!」と映画からパワーアップしていることを強調した。

笹原芳子を演じた、どんぐりは「映画よりもさらにパワーアップした、おばちゃんぶりを発揮しました! ハリウッド大作戦、ぜひ見てください!」とPRしつつ「アツアツやでー!」と、劇中でのおなじみのセリフで気合を入れた。

「カメ止め」では助監督を務め、今回、製作総指揮と脚本を務める上田慎一郎監督に代わり、監督を務める中泉裕矢監督は「やっぱり元祖カメ止めなので、そこに追いつけ追い越せという気持ちで、超える気持ちでやってようやく追いつくのかなという感覚で撮影を行っています」と語った。

「カメラを止めるな」は、17年11月に6回のイベント上映で終わるはずが、18年6月23日に東京都内2館で公開後、興行収入30億円超と大ヒットした。上田監督は「“あの日”から半年後。アイツらが再結集して繰り広げられる新たな物語。僕自身、脚本を書きながらワクワクが止まりませんでした。アツアツポイント満載の作品になる予感…。よろしくでーす」とコメントしている。

「カメラを止めるな! スピンオフ ハリウッド大作戦!」は「AbemaSPECIAL2」で放送される。制作には、「ネスレシアター」を開設し、オリジナルの短編映画を無料で配信するなど、企業のメッセージをストーリーに仕立てて伝えるブランデッドムービーの振興に取り組んできた、ネスレ日本株式会社が協力している。