米映画「グラディエーター」(00年)や「ロビン・フッド」(10年)などで知られる俳優ラッセル・クロウ(55)が、オーストラリア東部で発生した山火事でニューサウスウェールズ州にある自宅が焼失したことが明らかになった。

クロウはヘリコプターから自宅の門付近で燃えている木に向かって放水する様子を撮影した動画や写真などをツイッターに投稿していた。自宅付近で火災が発生した当時、クロウ自身は国外にいて、家族は避難して無事であることを報告していたが、その後に「いくつかの建物を失ったけど、とりあえずはラッキーだ」とツイートし、馬や家畜も無事であることなどを書きこんでいる。

ニューサウスウェールズ州では気温の上昇や強風などで先月末に発生した山火事の勢いは衰えず、12日までに数万人が避難するまでに被害が拡大している。そんな中、地元メディアによると、クロウの近隣住民からは「友人の家が燃えているのに全ての消防車がクロウの家に向かっていた」と、クロウの自宅の消火活動を優先する特別扱いがあったとの苦情が出ていると伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)