新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった志村けんさん(享年70)が生前、司会を務めていた日本テレビ系「天才!志村どうぶつ園 特別編」が4日、志村さんをしのぶ内容で放送された。

同番組は04年にスタートし、「園長」の志村さんがチンパンジーの「パンくん」や捨て犬の「ちび」などと触れ合う人気動物バラエティー。今回の2時間スペシャルは、予定していた放送内容を変更し、生前の姿をしのぶ内容が放送された。

“飼育係”として出演してきた嵐の相葉雅紀(37)、“秘書”の山瀬まみ(50)、お笑いコンビ、タカアンドトシ、ハリセンボン、DAIGO(41)、滝沢カレン(27)らおなじみのメンバーが出演。

番組では中盤に「収録を見に来てくれたお客さんを飽きさせちゃダメだよ」「1つのショーとして見せなきゃ。幕が引かれる最後の最後まで楽しんでもらわないとな」といった志村さんからスタッフが教わったことをまとめたVTRが流れた後に各メンバーが志村さんへの思いを語った。

相葉は嵐の中で1人だけ俳優の仕事が少ない時期に「焦るんじゃないよ。相葉くんには志村どうぶつ園があるでしょ。ドラマは3カ月で終わるけど、志村どうぶつ園はずっと続くからね。俺が続かせるからねって。すごく救われたことがありました」と涙を流した。

山瀬は本番前に転倒し、骨折するほどの大けがを負った際に「立てるか。大丈夫かっていってくださった。プロの優しさをみた」とふり返り、春菜は志村さんの提案で本番前に前室で出演メンバーで話していたことを「ゲストの方って志村園長に会うっていうだけで緊張しちゃう。園長の方から話しかけてすごく和んで。人としてすごく学ばされることが多かった」。

トシは「この番組で…」と話し始めると言葉に詰まり「とにかく褒めて下さって。お前等おもしろいよなとか。ずっと褒めていただいて。まだまだ褒めていただきたかった…」。タカも「本当に園長と出会えてから自信持って2人でやってこれた。園長と番組やらせていただいたことが財産」と感謝した。

同番組の今後について番組関係者は「同タイトルのまま、他出演メンバーも変わらずに番組収録を続けるようです」と話している。