欅坂46が16日、初の無観客・完全生配信ライブを行い、5年間の歴史に幕を下ろし、改名して再出発することを発表した。

10月に欅坂46としてのラストライブを行う。今年1月に象徴的存在だった平手友梨奈(19)が脱退して半年、「今しかない」タイミングでの、大きな決断。アイドルの枠を超えて幅広いファンを獲得し、音楽史に名を刻んだグループが、新たなスタートを切る。

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一部OGの“素行”が、欅坂46の改名決断の遠因の1つになったという見方もある。

乃木坂46に続く「坂道シリーズ」グループ第2弾として誕生した欅坂46は、乃木坂46にはない独自の世界観を確立し、人気を獲得していった。同時に、「坂道シリーズ」に共通する特長として、高いルックスレベル、ファッション誌モデルも輩出するスタイルの良さ、そして品の良い謙虚さも兼ね備えていた。

もちろん、平手友梨奈(19)はじめ、長濱ねる(21)や今泉佑唯(21)ら、女優やタレントとして活躍しているOGも多い。だが一方で、一部卒業生の“醜聞”が、築き上げてきた欅坂46のブランドを傷つけたこともあった。それに関連づけるなどして、グループのゴシップを報じられたこともあった。キャプテン菅井友香(24)も「グループの名前が一人歩きして、耳をふさぎたくなるようなことに悩まされたりもしました」と打ち明けている。

欅坂46に限ったことではないが、アイドルグループの卒業生の行動が、グループのイメージや、現役メンバーに影響を与えることは少なくない。さまざまな要因を含んだ上での「欅坂46との別れ」なのかもしれない。【横山慧】