田中圭(36)が19日、都内のイイノホールで行われた映画「哀愁しんでれら」(渡部亮平監督、2月5日公開)完成報告会で、劇中で妻を演じた主演の土屋太鳳(25)について「カメラが回っている時と、回っていない時のギャップがすごい」と評した。

土屋はこの日、真っ赤なシースルーのドレスを身にまとった、セクシーないでたちで登壇。劇中では祖父が倒れ、父が飲酒運転で連行され、火の不始末で自宅が燃え、交際相手の浮気と不幸の連続の中、踏切に倒れていた開業医を救い、プロポーズされた福浦小春を演じた。小春は、田中演じる開業医の泉澤大悟に運命を狂わせられ、世間を震撼(しんかん)させる事件を起こしてしまう役どころだ。

土屋は田中との共演について聞かれ「圭さんとは、お芝居のことから普段の本当に普通の、しょうもない会話をさせていただいた。寒い撮影の時に、あったかい飲み物を買ってきて下さって、ストーブの上に暖めて一緒に飲む心遣いがすてきだなと思いました」と現場での印象を語った。その上で「お芝居はもちろん素晴らしいです。偶然の爆発ではなく、積み重ねていった中のぶつける感じがあった。絶対、いいシーンが撮れると感じて、ついていかせていただいた」と目を輝かせた。

一方、田中は「(現場で)何、話したっけね? 監督交えて、シーンの撮り方を相談していた思い出がある。役は、ねぇ…太鳳ちゃんはバッチリ」と土屋をたたえた。続いて土屋演じる小春についての印象を聞かれると「(カメラが回っていない時は)ふにゃ~としてフワフワして宙に浮いてる感じが(カメラが回ると)ギャーッと」と、独特の言い回しで土屋を評した。

この日の完成報告会は、当初は完成披露試写会として開催の予定が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて無観客で開かれ、会のもようはインターネットで生配信された。土屋は「大変な状況の中、この場を用意してくださった方々、駆けつけてくださった報道の方々に感謝を伝えたい。いろいろな気持ちの中、画面を通して見てくださった方、本当に、本当に、本当にありがとうございます。私たちの顔は、いつもより近く見えると思うので、気持ちを受け取ってもらえたら」と関係者、取材陣、配信を見ているファンに感謝した。田中も「配信、配信、配信、配信です。本当は(会場に)来てくれたお客さまの顔を見たいのが本音ではありますが、こういうご時世…配信していただいてうれしい」と笑みを浮かべた。

この日は、大悟の娘ヒカリを演じた子役のCOCO(10)と小春の父正秋役の石橋凌(64)も登壇した。