お笑いコンビ「ジャルジャル」の後藤淳平(36)が24日、大阪・第七芸術劇場で行われた主演を務める公開中の映画「ロックンロール・ストリップ」(木下半太監督)の舞台あいさつに出席した。

後藤は際どいダンスシーンで「前バリする、しない“論争”」の末に体当たり演技を披露したことを明かした。

大阪のストリップ劇場を舞台に、映画監督を夢見る劇団座長が売れない劇団員たちとともに奇跡のパフォーマンスを繰り広げる青春群像劇。原作は作家、俳優の木下半太氏による同名の自伝的小説で、木下氏自身が初めて長編映画のメガホンを取った。

舞台あいさつに登壇した木下監督は「ストリップ劇場で女の子が脱ぐのではなく、男がプライドを捨てるという意味で男を脱がせたかった」と説明し、「後藤君が、全裸はいけるやろかと心配していた。前バリを用意していた」と明かした。

主人公・木村勇太を演じた後藤は「リアルにやったほうが反応もリアルになるんじゃないかなと思い、前バリなしで、挟んでやりますよと言ったら『あっ、それはやめてほしい』って断られた」と話すと、会場は笑いに包まれた。「せっかくスイッチ入ってたのに…」と“全裸デビュー”を逃したことを悔やんだ。

勇太の恋人・栗山千春役の女優徳永えり(32)はリモートで舞台あいさつに出席した。2人とも大阪府吹田市出身。同じスイミングスクールにも通っていたという。後藤の演技について徳永は「なんでナチュナルな演技ができるのか?」と質問すると、後藤は「僕はガチガチですよ。徳永さんに引っ張ってもらった。女優さんにホメていただけるなんて…」と満面の笑みを見せた。

後藤の映画出演は今回が6作目。相方の福徳秀介とのダブル主演の経験はあるが、単独主演は初めて。「かなりエネルギッシュ。勇太と同世代の方の刺激にもなるし、上の世代の方も『いっちょ、やったろか』の気持ちがふつふつと湧き上がるような映画です」とPRした。