元欅坂46の女優今泉佑唯(23)が、舞台「修羅雪姫」(11月19日初日、東京・CBGKシブゲキ!!)に主演する。昨年10月に活動休止し、今年6月に第1子を出産して以降初の舞台出演となり、約1年ぶりに女優復帰する。このほど日刊スポーツの取材に応じ、子供の成長を感じる喜びや、母としての誓いを明かした。

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先月中旬から稽古に入った。「最初は体力的に結構きつかったんですけど、殺陣が激しいので、やっていくうちに少しずつ戻ってきました。もう、意地ですね」と笑った。過去2作品で共演した久保田創(41)はじめ、出演者やスタッフからも助けられている。「皆さん本当に丁寧に教えてくださって。なんでこんな私にこんなに優しいんだろうって思って、夜な夜な涙がポロポロ出てきちゃいます」と感謝した。

今年1月、元YouTuberの男性との間に第1子を妊娠したことを発表し、6月に出産した。「最近はようやく育児に余裕が出てきました。ちょっとは母になれたのかな」。現在は、家族のサポートを受けながら育児に臨んでいるという。「帰宅してただいま、って言うと、手足をバタバタさせて笑ってくれるんです。その時は、今日1日稽古頑張って良かったって思いますね。日に日にできることが増えて、かわいいですね」と顔をほころばせた。

舞台では母に代わって復讐(ふくしゅう)に燃える少女、雪を演じる。「『生まれたことになんの罪があるんだ』とか、グサッと来るせりふがたくさんあります」と明かした。「お休みしてる期間も変わらず応援してくださってる方がいらっしゃったおかげで、何とか乗り越えられた部分もすごくあります。待っていてよかったな、って思っていただけるような舞台にしたいです」と意気込んだ。

稽古中は両親に子供を預けている。「最近、赤ちゃんが私より親になつき始めたのか、預ける時にすごい大きな口開けて笑って喜ぶんですよ。ちょっと寂しいですね」と明かした。同作から女優復帰し、本格的に活動再開する。「子供が少し大きくなった時に、私の子供でよかったって思ってもらえるように、恥じないように、活動していきたいです」と誓った。子供の笑顔をエネルギーにして、母親として初の舞台に臨む。【横山慧】

◆修羅雪姫 小池一夫氏の漫画が原作。梶芽衣子(74)主演で73、74年に映画化されヒットし、03年の米映画「キル・ビル」に影響を与えたことでも知られるアクションスリラー。明治時代後期を舞台に、今泉演じる少女、雪が、いくつもの命を奪う中で政府の陰謀や残酷な真実が次々と明らかになり、それでも戦い続ける。今回は3日間限定で5公演を上演予定。AKB48大西桃香やラストアイドル安田愛里、劇団4ドル50セント久道成光らも出演。