嵐の二宮和也(39)が17日、都内で、主演映画「ラーゲリより愛を込めて」(瀬々敬久監督、12月9日公開)の完成報告会見に出席した。共演したジャニーズの後輩Sexy Zone中島健人(28)から猛烈なリスペクトを明かされ、照れ笑いする一幕もあった。

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二宮はスーツ姿で、共演の北川景子(35)松坂桃李(33)桐谷健太(42)安田顕(48)らとともに登壇した。中島から「心から尊敬している役者でもあり、先輩でもある二宮くんの大作の一部になることができて幸せです。二宮くんのお芝居、ワンカットワンカットに感銘を受けていました」と明かされると、「あざっす。恥ずかしいですね」と笑っていた。

作家辺見じゅん氏の小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」が原作。死者も続出する地獄のシベリア強制収容所が舞台だ。新潟などで行われたロケを振り返り、二宮は「野球をするシーンの前に、全員で雪をどかす仕事が始まって。僕はそれをギリギリまでやりたくなくて、部屋のはじっこでいないフリしていました」と告白。中島からも「みんな、ニノ先輩どこかなって探していました」と明かされ、「隠れていました。気持ち作ってました」と釈明。笑いを誘った。

中島は今作で人生初の丸刈りとふんどし姿に挑戦した。「負けられないなと思って。待ち時間はロケジャンを着るのやめたんですよ。ずっと裸で、俺は強いんだっていうアピールをしていました」と笑顔で回想。「二宮くんに、寒いんでロケジャン着てくださいって言ったら『後輩がこんな寒がっているのに。俺は絶対着ることはない』って。裏でもめちゃめちゃ映画スターでした。本当にカッコいいです」と明かした。

二宮はジャニーズJr.時代の98年のTBS系ドラマ「天城越え」で丸刈りに。その後も主演映画「硫黄島からの手紙」などでたびたび髪を切っている。中島から「二宮くんは丸刈りの先駆者なので。その後継として、しっかりと二宮くんの映画でそのヘアスタイルができたことは本当に光栄でした」と感謝され、照れくさそうだった。【横山慧】

◆ラーゲリより愛を込めて 終戦後シベリア強制収容所で捕虜となり、絶望する状況下でも生きることへの希望を捨てずに精神的支柱となり続けた実在の人物、山本幡男(やまもと・はたお=二宮)の壮絶な半生を描く。終戦から8年、日本にいる妻モジミ(北川)からはがきが届くが、山本の体は病魔に侵されていた。中島は捕虜となった優しい青年、新谷健雄を演じる。山本の長男、顕一の壮年期役で寺尾聰も出演する。