8日に配信が始まるネットフリックスのドキュメンタリー番組「Harry&Meghan」の予告編が公開されて物議を醸す英国のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が5日午後、ロバート・F・ケネディ人権団体から贈られる「リップ・オブ・ホープ・アワード(希望のさざ波賞)」の授賞式に出席するため、米ニューヨーク入りした。夫妻は6日に行われる授賞式に出席が予定されている。

人種差別や人道的活動をたたえて贈られる同賞は、過去にオバマ元米大統領やクリントン元米大統領の歴代大統領も受賞したことのある権威ある賞として知られる。夫妻が立ち上げたアーチウェル財団を通じて取り組むメンタルヘルスや人種差別問題への貢献が評価されての受賞となる。夫妻は授賞式に先立ち、レッドカーペットへの出席も予定されており、予告編が公開された後初となる公の場への登場となるだけに注目が集まっている。

FOXニュースなど複数のメディアが、夫妻はカリフォルニア州の自宅からニューヨークまでプライベートジェット機を利用していたと報じており、気候変動など環境問題への取り組みにも熱心だとされる夫妻の行動が再び非難されそうだ。夫妻はこれまでも度々、環境破壊をもたらすとされるプライベートジェット機を利用しており、「偽善的」だと批判されてきた。到着後に空港関係者らとジェット機体の前で談笑する夫妻の様子もパパラッチされている。

同授賞式を巡っては、夫妻が着席すると予想される上座のテーブルのチケットが100万ドル(4人分)で売りに出されていることが報じられて批判を浴びていた他、人道活動においてまだ大きな実績がない夫妻が同賞を受賞することへの疑問の声もでている。

5日に公開された予告編第2弾では、王室がメディアに情報をリークしたりネタを仕込んで捏造(ねつぞう)していると主張し、「汚いゲーム」と批判していることが波紋を呼んでいる。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)