1200メートルを舞台に争う2歳の準重賞として20年に創設されたジェムストーン賞。最初の覇者となったのがギシギシだった。勝ちタイムは1分13秒2。当初は年内最後の開催に行われていたが、オーストラリア産の砂に替わった一昨年から現在の開催に移動。単純比較はできないものの、重賞に格上げされた昨年もこのタイムは破られなかった。

その後に順調さを欠いたが、骨折明けだった3歳の暮れに復帰戦を快勝。それからの快進撃は当コラムでも何度か書いた。ロケットスタートあり、強烈な追い込みありの個性派も昨年、屈腱炎を患い、今年の復帰を目指したが、帰厩後に再発。6月13日付で登録抹消となり、生まれ故郷の東北牧場に帰った。早いもので引退から半年。ジェムストーン賞を迎え、5年前を思い出しながら栗田裕厩舎で苦楽をともにした担当の三浦補佐に声をかけた。「会いに行きたいですね。このごろ思うんです。放牧している時に『ギッシー』って呼んだら来るのかなって。ニンジンを見せたらすぐに来ると思うけど(笑い)。子どもにも乗ってみたいです」。種牡馬として来年から種付け。どんな産駒が出るのだろうか。【牛山基康】