やっぱり千両役者だ。ダービーの盛り上がりに輪をかけるように、レジェンド武豊騎手(56)がアドマイヤテラ(牡4、友道)を重賞初勝利に導いた。勝ち時計は2分32秒9。鞍上は久々に「アドマイヤ」の勝負服での重賞勝利で、今年のJRA初重賞V。39年連続同重賞勝利となった。
◇ ◇ ◇
競馬はやっぱり武豊。ダービーデーの最後を締めくくる目黒記念で、アドマイヤテラを初の重賞勝利に導いた。前半1000メートル1分4秒0のスローペースの中で先行策。じっくりと折り合って、直線も前が開くまで待つ余裕があった。進路を確保してからは先に抜け出したホーエリート1頭をかわすだけ。長い併せ馬を首差きっちり捉えた。武豊騎手は「スタート良く、いいポジションを取れたことが大きい。折り合いもばっちり。切れないけど、ばてない感じでいけた」と会心の勝利を振り返った。
長らく見られなかったアドマイヤの勝負服に袖を通しての重賞制覇で彩った。レジェンドは「いつ以来かな~。うれしいですよ」と思いをはせた。そして自身の今年のJRA重賞初勝利。39年連続の同重賞勝利も成し遂げた。「モタついていたけどね。続いて良かった。大歓声の前でね。今日は“目黒記念デー”でしょ」。ダービー一色だった空気を笑いとともに一気に変えた。レースもコメントもさすがのひと言。千両役者が府中にさらなる活気を与えた。【舟元祐二】
◆アドマイヤテラ ▽父 レイデオロ▽母 アドマイヤミヤビ(ハーツクライ)▽牡4▽馬主 近藤旬子▽調教師 友道康夫(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 9戦5勝▽総獲得賞金 1億8508万9000円▽馬名の由来 冠名+地球(ラテン語)。

