日本が初の銅メダルを獲得した。丸山希(27)小林陵侑(29)高梨沙羅(29)二階堂蓮(24)の順で臨み、合計1034・0点。4位ドイツとの差は1・2点差で、飛距離換算で60センチ差の接戦で表彰台に立った。
ギリギリのせめぎ合いだった。メダル争いはアンカー勝負に。2回目、3番手高梨から3位でラストの二階堂がバトンを受けた。先に飛んだオーストリアとドイツが、4番手でコーチリクエストでスタートのゲート位置を下げ、加点を狙う作戦に出た。会場のノーマルヒルでは、101・5メートル以上を飛べば加点が得られる。両国が成功し、日本も同じくゲートを1段下げた。結果、二階堂の2回目は101メートル。50センチ足りず加点は得られなかった。
追い風が弱まってきており、個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得した二階堂なら、助走路の距離が短くなっても飛距離を出せるという判断だった。作山憲斗コーチは「その後少しずつ風もちょっと悪くなってきてしまったいうところも含めて、僕もちょっとしたミスがあったけど、とりあえず蓮がしっかりしたジャンプはしてくれたので、メダルに届いて良かった」と振り返った。
メダルをキープできたのは、100メートル台を2本そろえた二階堂の力が大きかった。103メートルを飛んだ1回目は、各国強豪選手ひしめく4番手の中で、その回の最高得点を出し、前半を2位で折り返した貯金があった。試合後、二階堂は「あれリクエストだったんですか」と知った。【保坂果那】
◆スターティングゲート 助走を始めるスタート位置で、高くなるほど助走距離が長くなり、スピードが出て飛距離が伸びやすい。選手の安全を前提として飛びすぎや公正性などを考慮して、競技運営委員が位置を決める。基準より高くなると減点、低くなると加点される。ゲートが低くなると飛距離は抑えられるが、その分、加点を得られる。ただ、戦術目的などでコーチ、選手判断で低くした場合は飛距離がヒルサイズの95%超でないと加点されない。

