平昌(ピョンチャン)パラリンピック・スノーボード男子代表の成田緑夢(24=近畿医療専門学校)が、パラ陸上界のエースで同代表の山本篤(35=新日本住設)との“共演”を心待ちにした。

 男子下肢障がいその他の部で優勝した成田は「篤さんとパラリンピックに行けるのは本当にレアだし、うれしい。篤さんの(追加)発表を聞いた時も『イエーイ!! やったね』という感じでした」と笑みを見せた。

 15年のパラアスリート発掘イベントで山本と知り合い、陸上を始めた。一方、夏季パラの陸上で計3個のメダル持つ山本は昨年1月にスノーボードで平昌大会を目指すことを決意した。2人は共通の「陸上」と「スノーボード」の情報交換を定期的に行い、競技力向上につなげた。

 成田は今月のW杯(カナダ)でバンクドスラロームとの2冠に輝くなど好調を維持。平昌大会に向けて「パラリンピックは初めてなので、前大会の王者らトップ選手と争えるような、見ている人がドキドキするようなレースが出来たら」と気持ちを高めていた。