日本障害者スキー連盟は25日、東京・港区の日本財団ビルで「2018-19シーズン」キックオフ会見を行った。

3月の平昌(ピョンチャン)パラリンピックではアルペンスキーで6、ノルディックスキーで2、スノーボードで2と合計10個のメダルを獲得。同大会のアルペンスキーで金1個を含む出場全5種目でメダルを獲得した村岡桃佳(21=早大)は「今季は世界選手権もあり、プレッシャーも不安も感じているけど、常に挑戦することを忘れず1歩ずつ歩みたい」と抱負を語った。

平昌大会のアルペンスキー滑降で銀メダルを獲得したものの、5度目のパラリンピックでまたも金メダルを逃した第一人者の森井大輝(38=トヨタ自動車)は、夏の20年東京パラリンピック出場も視野に入れてパラパワーリフティングにも挑戦中。「もともとスキーのトレーニングの一環でやっていた。22年北京大会で表彰台の頂点を目指す上で、何か目標を立ててやった方がいいと思った。体の負荷は大きいし、時間の調整も難しいけど、可能な限りチャレンジしていきたい」と両立に意欲を見せた。

22年北京大会へ向けて同連盟は全種目を統括する強化本部を新設し、平昌大会の日本選手団団長で、98年長野大会のアルペンスキーで、冬季大会日本人初の金メダリストになった大日方邦子氏が強化本部長に就任した。【首藤正徳】