今季のFC東京は敵陣ペナルティーエリア内で勝負できるタイプの選手がそろった。15年以降のJ1個人PK獲得数を見ると、最多はFWディエゴ・オリヴェイラで6度。2月23日のJ1開幕節清水エスパルス戦(3-1)で2度のPKを獲得し、逆転勝ちに貢献した。

J1のPK獲得数ランク
J1のPK獲得数ランク

鹿島アントラーズから今季加入のFWレアンドロが通算4度で3位につける。2度のFWアダイウトンもジュビロ磐田から今季加入、3度のDF室屋が右サイドから積極的に攻め上がる。

PKでゴールを決める東京FWディエゴ・オリヴェイラ(19年8月10日撮影)
PKでゴールを決める東京FWディエゴ・オリヴェイラ(19年8月10日撮影)

昨季はクラブ最高の2位と躍進したが、優勝した横浜F・マリノスがPKだけで9ゴール挙げた一方で、東京はその半分以下の4点。総得点も横浜がリーグ最多68点だったのに対して、東京は7番目の46点と攻撃に課題を残した。

長谷川監督は「10点上積みしたい」とし、今季は前線にJリーグで実績のある外国人アタッカーを補強した。開幕戦では4-3-3の攻撃布陣で新加入のレアンドロが積極果敢に仕掛けて逆転勝ち。攻撃姿勢を強めた東京がJ1初制覇を目指す。【構成=石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)