J2はJ1に先駆けて27日に再開する。今季のJ2はジュビロ磐田から東京ヴェルディに移籍したFW大久保を筆頭に、日本代表の国際Aマッチ出場経験者が計23人在籍している。クラブ別では磐田からFW川又とMF田口が新たに加わったジェフ千葉が最多の5人。就任1年目の尹晶煥監督の下、経験豊富な選手がそろっている。

中断前の2月23日のJ2開幕節琉球戦では、ダイレクトプレーを重視する尹晶煥監督の明確な狙いが見てとれた。元日本代表の米倉が開始1分で先制し、その後は徹底的に守りを固めて1-0で逃げ切った。ボール保持率は開幕節の22チーム中最低の32%。ボールを奪うと手数をかけずにカウンターを狙った。チームの改革を進める同監督はJ1、J2通算92勝45分け56敗と好成績。その引き出しは堅守速攻だけではないはずで、今後への期待は高まった。

その戦いの実効性を高めたのが右サイドの米倉、左サイドの安田、ボランチの田口、前線の川又ら個性的な元代表勢。さらにベテランのFW佐藤も控える。Jリーグ創設時のオリジナル10でもある古豪が心機一転、12年ぶりのJ1復帰を狙う。【石川秀和】

千葉の代表経験者。左から田口泰士、川又堅碁、米倉恒貴、安田理大、佐藤寿人
千葉の代表経験者。左から田口泰士、川又堅碁、米倉恒貴、安田理大、佐藤寿人