サッカーのカタール1部リーグ(QSL)所属のアルラヤンで2季目を迎えた日本代表DF谷口彰悟(32)が、来年1月に同国で開催されるアジア杯で3大会ぶりの王者奪還を誓った。28日、ドーハ市内で行われたQSLの「メディア・デー」に出席し、引き続き代表活動への意欲を口にした。アジア杯(24年1月12日~2月10日)に向けて「ナンバーワンを勝ち取りたい」と目標を掲げた。
丹精で優しそうな顔つきそのままに、谷口は質問に1つ1つ丁寧に答えていった。今季開幕から2試合はいずれもフル出場。チームの連勝に貢献できていることも表情を明るくしていた。
「今すごく充実してますし、来年の1月に行われるアジア杯に向けてしっかりコンディションを上げていきたい」
来年初めに開催されるアジア杯は自身が普段プレーしている国が舞台。活躍したい気持ちは人一倍強い。
「しっかりそこで日本代表として結果を残したいという気持ちはとても強いですし、アジア杯優勝というのがまず一つの大きな目標なので、それを成し遂げるために、しっかり頑張っていきたい、努力していきたい」
22年ワールドカップ(W杯)カタール大会では惜しくも史上初の8強入りは逃したものの、ドイツ、スペインを撃破し、世界を驚かせた。谷口は3バックの左としてスペイン戦では相手のキーマン、MFガビらに仕事をさせなかった。アルラヤンの一員としても同国のプレー環境は知り尽くしている。
「カタールW杯はすごく貴重な経験でしたし、すごく“楽しい時間”でした。日本からもたくさんのファン、サポーターの方がカタールまで来てくださって、応援してくれて。日本の力を世界に示せたし、すごく良かったなと思います。W杯をカタールで戦ったという経験が間違いなくアジア杯でも生きると思うので、そういった経験を生かして優勝を目指して頑張っていきたい」
現在は代表を離れているDF吉田麻也も、米メジャーリーグサッカー(MLS)のLAギャラクシーに活躍の場を移し、アジア杯での代表復帰を虎視眈々(たんたん)と狙っている。ただ、仮に吉田が不在であったとしても、谷口は日本のDF陣の層の厚さに自信を持っている。
「(吉田は)長年、日本代表を引っ張ってきて、キャプテンとしても日本代表を導いてきた偉大な選手。アジア杯ではどうなるかわかりませんけど(吉田が不在でも)また新たなチャンスをもらえる選手も増えてくるだろうし、新しい若い力でより良い結果を残していくというのも日本にとっては大事なポイント。吉田選手以外にも世界のトップクラブでやってる選手がたくさんいますし、心配していないです」
カタールの首都ドーハはかつては“悲劇”の舞台として、日本人にとってはつらい記憶がよみがえる土地として認識されてきた。しかし22年W杯をはじめとして、近年は日本代表が多くの重要な勝利を挙げてきた“歓喜の”場所でもある。
「ハリファ国際競技場(でドイツ、スペインに勝ったこと)はまだまだ記憶に新しいですし、そういった地でまた戦えることをうれしく思っています。しっかりこのカタールの地で日本の力をもう1回示してアジア・ナンバーワンっていうものを勝ち取りたいなと思います」
日本とは全く異なる環境でキャリアを積む男は、力強く勝利を誓った。
◆谷口彰悟(たにぐち・しょうご)1991年(平3)7月15日、熊本県生まれ。大津高、筑波大を経て14年に川崎F加入。15年6月の国際親善試合イラク戦に途中出場し、国際Aマッチデビューした。アルラヤンには23年1月に加入。昨季は15試合でプレーし、すべてフル出場。183センチ、75キロ。血液型B

