清水は浦和に惜敗し、今季初の連勝とはならなかった。前半は前線からハイプレスをかけ、連動した守備で相手の長所を消した。しかし、後半立ち上がりに押し込まれると、同7分に一瞬の隙を突かれて先制点を献上。そのまま相手に守りきられた。勝利は逃したものの、首位相手に善戦し、大榎克己監督(50)は「順位は厳しいが、やろうとするサッカーの方向性は見えた」と手応えを口にした。

 目指すスタイルがはっきりと形になってきた。この日はMF水谷拓磨(19)とMF石毛秀樹(20)が相手のパスの出どころにプレスをかけ、最終ラインも高い位置をキープ。チーム全体をコンパクトに保つと、選手間の距離も近くなり、意図したパス回しを展開した。後半22分、35分にはサイドを起点にFW大前元紀(25)が決定機を迎える。得点こそ奪えなかったが、ゴール前で迫力を見せた。

 水谷は「細かいところを改善すれば、もっとよくなる」。石毛も「チャンスは作れているのであとは決定力を上げていきたい」と先を見据えた。次戦は勝ち点差3で追う甲府と対戦する。首位浦和と互角に渡り合った経験をプラスに捉え、次こそは攻撃的スタイルで勝ち点3を奪いにいく。【神谷亮磨】