ジュビロ磐田はアウェーで名古屋グランパスに敗れ、今季2度目の連敗を喫した。再三の決定機を逃すと、後半25分にミスから決勝点を献上。これで、名古屋には公式戦16戦連続で未勝利(3分け13敗)となり、苦手克服はならなかった。

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磐田が、不用意な失点で名古屋に敗れた。0-0の後半25分。ゴール前に上がった浮き球を、クリアにいったDF大南拓磨(21)が空振り。名古屋FWジョー(32)に頭で押し込まれた。名波浩監督(46)が「内容が勝ち点につながらなかった要因は、大きな1つのミス」と嘆いた失点。これが決勝点となり、前節清水戦に続いて自滅した。

この日、指揮官はFWロドリゲス(23)MFアダイウトン(28)を2トップで起用。カウンターを軸に、相手の3本を上回る8本のシュートを放った。優位に展開しただけに、悔やまれた。これも、公式戦15戦未勝利中だった「鬼門」名古屋との相性の悪さなのか。同17分に2度、加えて同ロスタイムと計3本のシュートがゴールの枠に弾かれる不運も重なり、無得点。とにかく1点が遠かった。

今季2度目の連敗で、順位は16位に後退した。次節のホーム札幌戦は、2度の警告を受けて退場となったロドリゲスが出場停止。厳しい状況が続くが、大南は「チームに迷惑をかけている。自分で何とかしないと」。MF山田大記(30)も「チーム力が問われている。全員で乗り越えたい」と必死に顔を上げ、巻き返しを誓った。【前田和哉】