湘南ベルマーレで昭和生まれのGK秋元陽太(31)が、平成最後の試合で勝利に貢献する。

25日、アウェーでサガン鳥栖と戦う28日のリーグ戦第9節での公式戦6戦ぶり勝利を誓った。

チームは3月31日の第5節清水エスパルス戦以来、勝利がなく、ここ5試合でカップ戦含め1分け4敗と我慢の時期を過ごしている。対する鳥栖も現在リーグ戦最下位と苦しんでおり、お互いに勝ち点3獲得を目指した激しい戦いとなることは必至だ。秋元は「鳥栖さんのストロングポイントもすごくわかっていますし、毎年難しい試合になっている。楽な相手ではない」と警戒を口にした。

昨季の対戦成績をみると、カップ戦含め2勝2分けと負けなしで、分が悪い相手ではない。気がかりなのは、今の鳥栖には昨夏加入の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(35)や、今季加入のMFクエンカ(27)ら力のあるスペイン人助っ人がいること。トーレスは昨年10月の湘南戦に出場しておらず、今回初対戦となることが濃厚。秋元は「そこだけでなく全体を見ないといけない」と前置きした上で「レベルの高い選手が集まっているのは間違いない。(トーレスは)経験あるストライカー。セットプレーも含めて90分間通して守る意識を持たないといけない」と力を込めた。

鳥栖戦に勝てば4月唯一の勝利となり、“平成最後”の白星にもなる。20代の選手が多い若いチームの中で、昭和生まれは秋元とMF梅崎司(32)、FW野田隆之介(30)の3人のみ。秋元は新時代となる令和へむけては「1年でも長くやれるようにほそぼそ頑張ります」と控えめに意気込みつつ「湘南らしいサッカーをして勝ち点をとって帰ってきて、次につながるように頑張っていきたい」と平成最終決戦を見据えた。