ともに残留を争うFC町田ゼルビアと鹿児島ユナイテッドFCは、スコアレスで引き分けた。

町田のオーナーである親会社サイバーエージェントの藤田晋社長は、チーム名を「FC町田トウキョウ」にすることを11日のサポーターミーティングで発表。しかしサポーターの同意を得られず、この変更を保留するとしていたが、一連の騒動がサッカーファンの間で物議を醸していた。

試合前、町田のゴール裏には「ZELVIA」の文字が掲げられた。試合後、サポーターはスタンドと選手バスの前で「藤田オーナー ゼルビアの名前を残し、歴史に残る英断を」と書かれた横断幕を掲出。チームに思いを訴えた。アウェーの試合に足を運ぶこともある藤田氏だが、この日は来場しなかった。

相馬監督は試合を「セカンドボールを拾い合うような展開になった。もう少しマイボールにしたかった。またゴール前での迫力のなさが出てしまった」と振り返り、「(現状を)抜けるに必要なのは勇気をもったプレー。それをカバーする仲間のフォローが必要。もう一段高いところでそれができるように準備したい」と話した。