サッカー天皇杯は23日、準々決勝4試合を行う。5大会ぶりの4強入りを目指すJ1清水エスパルスは、J1サガン鳥栖と対戦(駅スタ、午後7時)する。22日は雷雨の影響で十分な調整ができなかったが、総力戦で白星を奪う。

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清水は思わぬアクシデントにも動じなかった。この日は静岡市内で非公開での最終調整を行う予定だった。

だが、練習前から雷雨となり、急きょ室内のみで調整。通常試合前日に行うセットプレーの確認は、映像だけで行ったという。ボールを使った軽めのメニューもこなしたようで、篠田善之監督(48)は「中で動けたので大丈夫。映像も見たし、頭で整理できていれば問題ない」と強調した。

オフ明けとなった21日の練習も、主力組はリカバリー中心のメニューだった。試合に向けた2日間で、ピッチを使った戦術練習は行っていない。ただ、やるべきことは変わらない。DF立田悠悟(21)も「室内でしっかりできた」と振り返った。練習後は、佐賀県鳥栖市に移動。疲労が蓄積していた選手にとっては、回復に努める有意義な時間になったはずだ。

今年5月のルヴァン杯磐田戦前日も、豪雨の影響で練習ができなかったものの、試合は2-0で勝利している。チームは現在リーグ戦で2連敗。鳥栖戦は、悪い流れを断ち切るためにも勝利が求められる。

篠田監督は「最後まで走り続ける姿勢を取り戻して、次につなげたい」と力を込めた。【神谷亮磨】