ガンバ大阪の元日本代表MF遠藤保仁(40)が、アウェーで迎えた開幕戦で先発出場を果たし、631試合のJ1最多出場記録に並んだ。

遠藤はフル出場で勝利に貢献し、自身のメモリアル試合に花を添えた。

試合前には「正剛さんの記録に並ぶことができればうれしい」と話していたが、横浜フリューゲルス時代の先輩、楢崎正剛(名古屋グランパス=GK、18年限りで現役引退)の数字に並んだ。順調にいけば、次節3月1日ベガルタ仙台戦(ホーム)で、632試合の単独記録樹立となる。

今季でプロ23年目を迎えた遠藤は、鹿児島実から98年に横浜Fに入団し、1年目の開幕戦から先発でプロデビュー。その会場は当時横浜国際総合競技場と呼ばれ、この日と同じスタジアムで金字塔を打ち立てた。

開幕戦に先発で出場しなかったのは、京都サンガ時代の99年だけ。それでも途中から出場しており、23年間で開幕戦に出なかったことは1度もない。けがも少なく、いつの時代、どの監督からも認められる存在であり続けた。

開幕先発出場は00年からJリーグ記録を更新する21年連続に伸ばした。歴代最長となる22年連続シーズン得点記録を今季で23年に伸ばせるかも注目される。

日本代表としても歴代最多となる152試合出場(15得点)の記録を残し、昨年は日本選手では史上初となる公式戦1000試合出場を達成し、この日で通算1014試合目の出場となった。

◆遠藤保仁(えんどう・やすひと)1980年(昭55)1月28日、鹿児島県生まれ。鹿児島実から98年横浜F入りし、京都を経て01年G大阪移籍。日本代表では02年11月20日アルゼンチン戦に初出場し、W杯は06年ドイツ、10年南アフリカ、14年ブラジル大会代表。特にFKやPKが得意で、緩やかに蹴るコロコロPKは代名詞。178センチ、75キロ。