エスポラーダ北海道が、今季ホーム初戦で浦安に2-1で勝利し、開幕3戦目で金井一哉監督(40)就任初白星を飾った。前半2分に水上玄太主将(37)が先制点を決めると、1-1の後半9分に小島翼(28)が勝ち越しゴールを挙げ、逃げ切った。新体制1勝に金井監督は「非常に大事なホームの初戦を勝つことができて、率直にうれしい」と喜んだ。

理想的な展開で勝ち点3をもぎとった。開始早々、右サイドのキックインから、得点源の最年長水上が押し込み先制。鈴木裕太郎(36)との息の合ったセットプレーから先手を奪うと後半9分の決勝点は、自陣で相手ボールを奪ってからの速攻。金井監督が掲げた「しっかりプレスをかけ、リスクをかけず攻撃に持っていく」というプランを実践し、勝ちきった。

練習量が変わった。新体制では、昨季までの平日2時間の練習を、計4時間の2部練習に増やした。午後5時から2時間、さらに午後9時から2時間行う。決勝点の小島は「大変な分、チームとしての手応えは大きい。昨季まで以上に、速い攻撃ができる感触がある」と効果を口にした。

コロナ禍で無観客開催。歓声がない中でのホーム1勝に水上は「寂しく感じたが、もっといいプレーを続けて、有観客になったときにたくさんのファンが足を運んでくれるようにしたい」。開幕戦は昨季4位大阪とドロー、前節は王者名古屋と1-2と競り合い、3戦目で初勝利。上り調子の北海道が、一気に勝ち点を積み重ねる。【永野高輔】