G大阪がミラクル勝利で2連勝を飾り、2位に再浮上した。ホーム柏戦は後半44分、FWアデミウソン(26)の決勝点が生まれて2-1で競り勝った。FWオルンガの同点弾を浴びた9分後、痛恨ドロー目前で誕生した値千金弾だった。6連勝を含めて最近9試合で8勝1分け。C大阪と並んで天皇杯出場権が懸かる2位に浮上。C大阪は1-3で浦和に逆転負けした。

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G大阪アデミウソンの弾丸シュートがゴール左に決まった。MF矢島、山本、倉田とつないだ後半44分の場面。パスを受けたブラジル人FWは、ドリブルで横に走り、左足を振り抜いた。3試合ぶり今季6点目が劇的な決勝点になった。

「冷静に、思い切って打つことができた。先発11人だけでなく、途中出場も含めて全員が役目を果たせている」とアデミウソン。1点リードした後半29分に途中出場したが、その6分後に失点。痛恨ドロー目前の土壇場で、柏戦では5試合ぶりの勝利に導いた。

アデミウソンは横浜での1年を含めて来日6年目になる。大阪城を背景に記念撮影した写真を、22日に自身のインスタグラムにアップしたばかり。J1リーグ戦での逆転優勝は絶望的だが、この勝利で天皇杯出場権が懸かる2位に浮上。天下統一=タイトル獲得の願いを込めたエースが、まさに有言実行に移した。

宮本監督は「(同点になり)選手に気落ちした表情もあったが、またパワーを出して点を取ってくれた。途中から入った選手が変化を与えてくれた。チーム全員で勝ちきれた」と手放しで喜ぶ。DF昌子、三浦、藤春と故障者は多いが、9戦負けなしの快進撃はまだまだ続く。【横田和幸】