J3リーグ首位を独走するブラウブリッツ秋田がガンバ大阪U-23を2-0で下し、3年ぶりの優勝を飾り、J2昇格を決めた。28戦20勝8分け無敗と、圧倒的な強さをみせた。

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J3史上最速で昇格と優勝を同時達成した。無敗でリーグ首位を独走する秋田がアウェーでG大阪U-23を2-0で下し、残り6戦を残して優勝を決めた。開幕から20勝8分けの圧倒的強さで勝ち点68。2位以上に与えられる自動昇格で、来季から初のJ2に参戦する。

リーグ18チーム中、最多得点を誇る秋田が前半から相手ゴールを襲った。同34分、J3通算100試合目の出場となったFW中村が「前線からプレスに行く自分の持ち味が出せた」と、相手ゴール前でボール保持のミスを突き、右足で先制点を挙げた。後半も勢いは止まらず、同15分にMF輪笠のパスを中村が右足で押し込み、ダメ押しの2点目。以降はGK田中雄らを軸に、今季14試合目の完封勝利と堅守も健在だった。

同時進行していた2位長野が後半ロスタイムで均衡を破られ、5位鳥取に苦杯。3位相模原も引き分けで勝ち点を伸ばせなかった。秋田は勝ち点差を19に広げ、22日のホーム戦を待たずに3年ぶり2度目の優勝を決めた。自動昇格、優勝とも18年琉球の残り3戦を超えるJ3最速決定。優勝で天皇杯の出場権も獲得し、12月23日の準々決勝から参戦する。

前回優勝時の17年はJ2クラブライセンスがなく、涙をのんだ。以降は2年連続8位で昇格を逃した。吉田監督は「選手の努力が勝利を引きつけた。チーム一丸で走りたい」。目の前の勝ち点へ、残りも1戦必勝で戦い抜く。【相沢孔志】

 

▼Jリーグの村井チェアマン(秋田の優勝に)「開幕が4カ月ほど遅れる過去にないシーズンでしたが、無敗での優勝、J2昇格というこれ以上ない結果が、まさにクラブのスローガンである『結』を体現したシーズンではないでしょうか。初となるJ2の舞台でも、この勢いのまま、より一層の熱戦を繰り広げてくれることを楽しみにしています」