J3アスルクラロ沼津FW渡辺りょう(24)が2桁得点を誓った。20日は沼津市内で行われた新チーム初練習に参加。約2時間にわたり、ミニゲームなどで汗を流した。今季は背番号を「35」から「10」に変更。エースナンバーを背負う。「プレッシャーを力に変える。10番にふさわしい選手になりたい」と力を込めた。

得点力不足解消に一役買う。昨季はリーグワースト3位タイの36得点で12位に終わった。その中で渡辺はチーム最多の7ゴール。さらなる爆発が求められる。「最低でも2桁は決める。優勝に近づくためには、得点力が必要」と役割を自覚している。今井雅隆監督(61)は「期待している。相手の背後へ飛び出し、前線でコンビネーションを発揮してほしい」と話した。

昨年まで沼津に所属した元日本代表FW中山雅史氏(53=現J2磐田トップチームコーチ)から授かった点取り屋の心構えを胸に刻む。渡辺は「『常にゴールを狙い続けろ』と声をかけてもらった。大事にしたい」と自らに言い聞かせた。

新型コロナウイルス感染予防のため、地元の東京へは戻らずにオフは沼津で過ごした。フィジカルトレーニングなどでコンディションを維持。「100%以上の状態で開幕を迎えたい」。沼津のストライカーが、さらなる飛躍を目指す。【古地真隆】