J2アルビレックス新潟は8月9日、ホームに大宮を迎え、リーグ戦を再開させる。
13勝6分け4敗の勝ち点45で3位。首位京都まで勝ち点3差で、J1自動昇格圏の2位以内を射程圏にとらえる。就任2年目のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督(53)はボールを支配し、ゴールを狙うポジショナルサッカー成熟に手応えを感じている。リーグ戦再開を前に、指揮官が前半戦総括と、後半戦への抱負を語った。【聞き手=小林忠】
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-東京五輪でリーグ戦は中断中。チームは29日に練習を再開させた
アルベルト監督(以下監督) 休養をとることはピッチでの練習と同じぐらい重要なこと。ここから徐々に状態を戻していく。
-3位につける
監督 非常にポジティブな位置にいる。既存選手と新加入選手がうまく融合した。試合をこなすたびにチーム戦術、個人戦術が深まった。ただ、重要な試合や局面で結果が出せず、勝ち点6~10を取りこぼした印象もある。
-第14節町田戦(5月16日)での今季初黒星(1●2)以来、思うように勝ち点を伸ばせなかった
監督 苦しい時間が続くことはある。今季は4チームが降格することもあり、どこもうちのホームでは引き分けを狙ってくる。より得点を取り、そこを打開したい。
-リーグ後半戦で確実に勝ち点を積み重ねるために必要なことは
監督 やはりゴール。戦術の構築はうまくいっているので最後の局面の改善が必要。決定力を上げるための練習を多くする。
-リーグ最多44得点を挙げているが
監督 決定機は開幕当初より多く作れているので、確実にものにし、勝利する力をつけたい。
-補強はあるか
監督 チームは常に扉を開けている状態。ただ既存選手の能力を上回る選手でなければ獲得することはない。
-夏の戦いが始まる
監督 暑さによって相手が疲れれば、うちのポゼッションサッカーがより生きる。心配はしていない。
-1位京都から8位長崎まで勝ち点8差の混戦。後半戦はチームの総合力が問われる
監督 全選手がキープレーヤー。前半戦で出場機会に恵まれなかった選手が活躍する可能性もある。チームはいい状態。サポーターとともに勝利を重ねたい。