新潟明訓はエースのFW友坂海空(かいら、3年)が2得点の大暴れ。帝京長岡2ndと2-2で引き分けたが、開幕から3戦無敗(2勝1分け)の勝ち点7で首位をキープした。友坂は前半18分にDF小柳澄弥(3年)のロングボールに抜け出し先制点を決める。同45分には右足ミドルで追加点を奪った。2点リードから追いつかれる試合運びに課題は残ったが、昨年の全国選手権新潟県大会決勝を経験したメンバーが多く残るチームはリーグ優勝での1部復帰、県総体、選手権での3冠を狙う。

 

エグい2発をぶち込んだ。0-0の前半18分。相手最終ラインに入り込んで息を潜めていた友坂は小柳のロングフィードに走り込むと高難度の胸トラップで相手を置き去りにする。最後は飛び出したGKの股下を抜ける先制ゴール。同45分にはペナルティーエリア右外でこぼれ球を拾うと豪快に右足を振り抜き、完璧なコースにミドルシュートをたたき込んだ。開幕から3戦連発となるリーグ5得点目。「狙い通りの2得点。良さは出せました」と振り返った。

2年時から背番号10を背負う友坂はトップ下の位置でFW斎藤瑛太(2年)と近い距離を保ちながら攻撃をけん引。ドリブルとパスを駆使し、両ウイングの渡辺創士と平井壱弥(ともに3年)の突破力を生みだした。昨年12月からは肉体改造に取り組み、ベンチプレスは現在、90キロを軽々と持ち上げる。体重も昨年の同時期から4キロアップの65キロ。当たり負けしない体を手に入れた。「腕で相手を抑えた1点目の抜け出しだったり。体のキレも増して来た」と手応えを口にする。

中学卒業まではJ1アルビレックス新潟の下部組織で育った。「サッカーはあまり見ない方」と笑うが、J1得点ランクトップタイの5得点を挙げる新潟MF伊藤涼太郎(25)のプレーには心を奪われる。「ボールを持てば何かやってくれそう。見ててワクワクする」。目指す選手像は伊藤のようなテクニカルなプレーと、強いフィットネスを兼ね備えた司令塔だ。「伊藤選手のようにチームを勝たせる選手を目指す」。

新潟明訓は昨年のプリンスリーグ北信越で最下位に終わり、今年から新設された2部に降格。屈辱を味わった。勝利の鍵をにぎる友坂は「優勝での1部復帰は絶対。いいメンツはそろっている。今年は県総体と選手権も絶対に取る」と力を込めた。【小林忠】

◆プリンスリーグ北信越 今季から2部制に変更。初年度の2部は8チームで構成され、新潟県勢は新潟明訓高、帝京長岡高2ndが参戦。1部は10チームで新潟からはアルビレックス新潟U-18、帝京長岡高、日本文理高、北越高の4チームが参戦する。1部の上位2チームはプレミアリーグ・プレーオフの出場権を得る。