アルビレックス新潟は2-1で昨季王者の横浜F・マリノスに逆転勝ちし、5試合ぶりに勝ち点3を奪った。前半ロスタイムに先制を許したが、後半12分にMF伊藤涼太郎(25)がFW鈴木孝司(33)のパスに抜け出すと相手GKをかわして同点のゴール。同22分にはMF三戸舜介(20)がJ1初ゴールとなるスーパーミドルを突き刺し、勝ち越した。勝ち点を16に伸ばした新潟は、順位を14位から12位に上げた。

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待ちに待ったJ1初ゴールが、ここ6戦負けなしの昨季王者に膝をつかせる逆転弾となった。1-1の後半22分、MF秋山裕紀(22)からパスをもらった三戸は「ゴールまで距離があったので少しボールを運んで相手が出て来るか、来ないかで判断した。ボールを出したときに(相手が)来なかったので、いけると思った」。ゴールまで約23メートルの距離にも迷わず右足を強振。GKも反応出来ない豪快なスーパーミドルをゴール左上に突き刺した。「自分の中でも、いいゴールだった」と笑顔を見せた。

三戸の逆転弾を生むチームに勢いをつけたのは、エースの同点ゴールがあったからだ。後半12分、ペナルティーエリア内右で鈴木からパスをもらった伊藤はゴール前でGKを冷静にかわし、右足でネットを揺らした。「最初はループで打とうと思ったが左足でかわせたので、右足でシュートを打った」とリーグ戦7点目をクールに振り返った。

三戸と伊藤は普段の練習でも最後までピッチに残り、シュート練習を繰り返す。「(2人で決められたことは)うれしい。(伊藤)涼太郎くんから『早く決めてね』と言われていた」と三戸。“愛弟子”のゴールに伊藤は試合後、「遅いぞ」と愛ある、げきを飛ばした。

次節20日はアウェーでサガン鳥栖と対戦する。来夏のパリ五輪を目指すU-22日本代表の三戸は「連続ゴールを狙いたい。ここからやるしかない。自信はある」。直近2試合で無得点と落ち込んでいたチームの起爆剤ともなり、5試合ぶり白星に導いた2人が、さらにチームを活性化させる。【大島享也】