11日に号砲が鳴る名古屋ウィメンズマラソンに出場する有力選手が9日、名古屋市内で会見した。

 3年前の大会で当時、日本歴代8位の2時間22分48秒を出した前田彩里(26=ダイハツ)は約2年半ぶりのマラソンに挑む。15年世界選手権後は左足の故障に苦しんだが、ようやくマラソンの舞台に戻ってきた。「いろんな人に支えられて、ここに戻ってこられた」と周囲への感謝を述べ、東京オリンピック(五輪)の代表選考会であるグランドチャンピオンシップ(GC)の出場権を最低限の目標とした。

 今夏の世界選手権で日本勢最高の16位だった清田真央(24=スズキ浜松AC)は先頭集団で戦うレースプランを描き「思いっきり楽しんで走りたい」と笑顔。男子マラソンでは先月、日本記録が更新されただけに「刺激をもらました。女子もみんなで切磋琢磨(せっさたくま)して、記録に挑戦していけたら」と意欲的だった。