【ベルリン(ドイツ)=山本幸史】男子ケイリン決勝で、脇本雄太(30=日本競輪選手会)が銀メダルを獲得した。日本勢は同種目で3年連続での銀メダル獲得。これで、東京五輪のケイリン代表入りを確実とした。

レースは、3番手にいた残り2周から脇本がスパートし、先頭をうかがうが、その上をラブレイセン(オランダ)が行き、先制。脇本が真後ろから抜きにかかったが、前輪の差届かなかった。脇本は「メダルが取れてホッとしたのもあるし、金が取れなかった悔しさもある。もうこれ以上ない状態で臨めたと思うので納得はしている。今のところ実感はない。達成したことに満足せず、次は五輪で金メダルを取るという目標に変えていきたい」と話した。

昨年銀の新田祐大(34=同)は準決勝で破れ、7-12位決定戦に回り12位、一昨年の銀メダリスト河端朋之(35=同)は準々決勝で敗退した。

▽男子ケイリン(1)ラブレイセン(オランダ)9秒861=逃げ(2)脇本雄太(日本)(3)アワン(マレーシア)(12)新田祐大(9位から降格)(13)河端朋之

◆脇本雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日、福井県生まれ。科学技術高卒。高校から自転車競技を始める。16年リオデジャネイロ五輪ケイリンに出場(敗者復活戦敗退)。17年W杯第4戦(チリ)18年W杯第1戦(フランス)ケイリンで金メダルを獲得。世界選手権でのメダルは初めて。身長180センチ、体重82キロ。血液型A。