桜花学園(愛知)が接戦を制して2年ぶり21回目の優勝を果たし、今年の総体、国体との3冠を飾った。B2広島・佐古賢一監督(46)のめい、佐古瑠美(3年)が決勝点となる3点シュートを放った。

 42-42の同点だった第3Q残り4分40秒、佐古の美しいフォームから打ち出されたシュートがゴールを射貫いた。「何も考えずに打とうと思いました。打った瞬間に入ると思った」。とにかく反復練習したと胸を張る、自慢の外角シュートで3点を勝ち越し、そこから1度も同点を許さなかった。

 佐古監督は現役時代、日本バスケ界を代表する名選手で「ミスターバスケット」と呼ばれた。瑠美は「最近はあまり会えていませんが、最後に会ったのはインターハイ(総体)のとき。小学生の頃は、おじさんの試合は父と全試合見に行っていました」と言う。瑠美の父もバスケット選手だったこともあり「影響は受けましたね」と自然とバスケットの道に進んだ。昨年果たせなかった3冠で高校生活を終え「去年負けて、0からのスタートでここまでやってこられて良かったです」とホッとした様子だった。