LIXIL(リクシル)が試合終了1分9秒前に逆転し、27-26でIBMを下した。この結果、両チームとも3勝2敗となった。

 試合時間残り5分2秒、IBMのFGで13-26とリードされたLIXIL。そこから「逆転のLIXIL」の本領を発揮した。

 残り2分29秒、QB加藤からWR石毛へのTDパスとK青木のキックで6点差とすると、次のキックオフで青木が絶妙のオンサイドキック。それを石毛が抑え、攻撃権を維持した。そして、相手の反則もあってゴール前10ヤードに迫ると、RB白神がTDランを奪った。するとK青木が落ちついてキックを決め、土壇場で逆転に成功した。

 最後は残り43秒で相手QBクラフトのファンブルしたボールをリカバーするおまけ付き。QB加藤がニーダウンして激闘に終止符を打った。

 今季、アサヒ飲料から移籍し、この日の主役となった白神は「OLがブロックしてくれたところを走っただけ」と謙遜しながらも、「今までこんな試合をしたことがなかったので、めちゃくちゃ気持ち良い」と笑顔を見せた。

 「(LIXIL)ディアーズは劣勢でもぶれずにやるので、移籍先に選んだ」という白神。29日のエレコム神戸戦(大阪エキスポフラッシュフィールド)に向け「次の試合までタイトだが、しっかり準備する。自分の地元関西で試合できるので、もう1回気を引き締めてやる」と、さらなる活躍を誓っていた。