大坂は鈍感力が武器 ラケットは市販品 

<とっておきメモ>

<テニス:全米オープン>◇5日(日本時間6日)◇米ニューヨーク◇女子シングルス準々決勝

世界19位の錦織圭(28=日清食品)が、14年決勝で敗れた同7位のチリッチ(クロアチア)に2-6、6-4、7-6、4-6、6-4で雪辱し、2年ぶり3度目の4強に進出。女子の大坂なおみ(20)も、大会日本女子初の4強に進出した。日本勢のアベック4強は4大大会で初の快挙となった。

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球を打つラケットに張ったストリングスの張力が、0・5ポンド違っただけで分かるのが錦織の繊細さだ。しかし、大坂は、いい意味で鈍感力を持ち合わせる。ラケットは特注ではなく、市販されているものを使う。一般の愛好家がよくやるようにフレームの両サイドに鉛を張ってバランスを調整する。それこそ庶民のカスタマイズだ。ストリングスの素材は、縦ポリエステル、横ナイロンの組み合わせ。プロ必携の天然素材は使用しない。ナイロンは今では学生選手でも使用しないといわれる。プロでも同様の組み合わせは、男子のエドムンドら数人。用具に関しては、公営コートでテニスを楽しむ愛好家と、全く変わらない。庶民の用具で世界の4強を勝ち取り、錦織の正反対で、逆にびっくりだ。【吉松忠弘】

 

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  • 男子シングルス準々決勝でチリッチを破って4強入りを果たした錦織は感無量の表情(AP)