柔道の世界選手権(20日開幕、アゼルバイジャン)女子57キロ級代表の芳田司(22)が16日、国民的アニメ「サザエさん」のタラちゃんをイメージした「タラちゃんカット」を披露した。

羽田空港を出発前に取材に応じた。大舞台前に髪形を変える芳田は、昨年の世界選手権では後頭部を刈り上げた「マッシュルームカット」で銀メダルを獲得。今年は、さらにサイドも思い切り刈り上げた「タラちゃんカット」で初の世界女王を狙う。髪形のこだわりも強く「昨年とは違う。1回刈り上げてから、気持ち良くてはまった。美容室に行ったらタラちゃんみたいになってしまったけど、すごく良い」と好感触を口にした。

2回目の大舞台に向けては心身ともに充実している。「昨年とは違って良くないプレッシャーもなく、心と体調の準備がしっかりと出来ている。優勝、優勝、優勝…と思いすぎると逆効果になるので、いつも通りのマイペースを貫きたい。挑戦者の気持ちで臨み、試合が終わって映像を見返した時に(自身が)『変わったな』と納得する試合をしたい」。

同便で出発した女子63キロ級代表の田代未来(24=ともにコマツ)は3度目の世界選手権となる。過去2大会は銅メダルで「(リオデジャネイロ)五輪後の初の大舞台でなんだか新鮮な気持ち。自信を持って挑むだけ。1戦1戦目の前の試合を戦い抜いて(世界女王の宿敵)アグベニューと対戦したい」と、リオ五輪で敗れたライバルに闘志を燃やした。